2月 21, 2008
イージス艦衝突
海上自衛隊のイージス艦「あたご」が,マグロ漁船の「清徳丸」と衝突した。
- 日時と場所
- 2008年2月19日午前4時7分ごろ
千葉県 野島崎の南南西約40キロの太平洋 - 事故の概要
- 事故当時,「あたご」はハワイでの訓練を終えて横須賀に戻る途中,一方の「清徳丸」は勝浦市を出てマグロ漁に向かっていた。
「あたご」では乗員が衝突の12分前に漁船の灯火を確認していたが,回避行動として「全速後進」を行ったのは衝突のわずかに1分前であった。
漁船は船体が二つに割れ,イージス艦は船首に衝突した痕跡のような傷が残った。 - 浮上した問題点
- ・なぜ漁船の灯火を確認してから回避行動をとるまでに12分もかかったのか。→衝突の2分前まで回避行動をとることのできない自動操縦で航行していたことが明らかになった。
- 補足事項
- ・19日の夕方,「あたご」の艦内を横須賀海上保安部が家宅捜索した。容疑は業務上過失往来危険容疑だが日米保安の「最高機密」とされる(情報漏えいもあって,「最高機密」も今となっては虚しいですね・・・)同艦への強制捜査は異例の事態である。
・事件発生後,事件の情報が石破茂防衛相に届くまで約1時間半,福田康夫首相に届くまで2時間を要した。
・漁船は複数の僚船と航行していた。
- その後の経過・その他の問題点
- ・
<12分前>最初の発見
↓10分のタイムラグ
<2分前>2度目の発見
↓1分のタイムラグ
<1分前>回避行動
↓全速後進
< 衝突>という流れが明らかとなり,「あたご」のずさんな一連の回避措置が衝突の原因と考えられるようになった。
現時点での問題点は3つ- 1.最初の10分のタイムラグ
- 衝突の12分前,2分前に漁船の灯火を目視した乗員は同一の人物であった。なぜ報告が遅れたのか。
- 2.次の1分のタイムラグ
- 見張りをしていた乗員が発見してから当直の仕官が回避行動をとりはじめるのになぜ1分もかかるのか。
- 3.全速後進
- 単なる後進だけではなく,舵を切り船体を横にすればより速度を落とせた,という指摘もある。
[ 関連記事 ]
- 灯火発見から沈黙の10分間 イージス艦衝突で見張り員は報告せず? (3/3ページ) - MSN産経ニュース
- <イージス艦事故>衝突の12分前、清徳丸の灯火を視認(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
- So-net blog:とも先生の旅行ブログ:イージス艦衝突事故、横須賀海保が「あたご」捜索
- イージス艦衝突事故で思う:イザ!
- [ 昔、漁師。今、建築士。: イージス艦衝突事件に思う ]
元猟師の方のエントリーです。
漁船の灯火とイージス艦の見張りに関する詳しい考察です。 - そりゃあ閑話(ボク的デキゴトロジー) | イージス艦「あたご」と漁船の衝突
イージス艦の防衛システムに関するエントリーです。







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